福井県産材で家を建てる

 
福井県産材の使用率75%以上の住宅です。
 
福井県の施策として、以前より福井県産材の住宅利用に補助制度があり、その制度を利用しての住宅の新築計画です。
これまでは、下地材、板材、一部造作材において県産材が利用されてきましたが、近年では、梁桁材や柱材も県産材で用意できるようになりました。
このように、構造材から下地・造作材まで福井県産材で用意できる環境が整い、そのための補助制度も拡充されてきている中で、「長期優良住宅の認定制度」も利用して、長く住み続けることができる住宅について考えたプロジェクトです。
 

外壁は杉の下見板に押え桟を打ち、防腐塗装で仕上げています。

柱、梁、桁などの構造部材は「認証ふくい県産材」を使用しています。

「認証ふくい県産材」は原木から製品までの情報が管理されていて、県産材であること、含水率、基本的な強度が印字されています。

福井県木材トレーサビリティで使われているグレーディングマシン

構造体の作りが長持ちさせる大事な点です。伝統的な工法で組み上げる方法にしています。

木を組み合わせて、栓を打ち締めるように建てています。木を痛める原因にもなる金物の使用をできるだけ減らしています。

長期優良住宅で必要とする構造強度は、一般住宅より高い基準が求められます。しかし、無理のない構造計画が必要となるため、むしろ木を組む構法が採用しやすくなっています。

天井の県産杉板も構造的な要素になっています。

自然素材を多く使うようにしています。時間の経過で、「古くなった」または「味わいが出てきた」、どう感じるかが大事に使い続けるポイントだと考えます。

軒の出を深くして、開口部を雨雪から守り、直射光が室内に入り込むことを防いでいます。